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孔子伝

高校生の頃部活の遠征から帰ってきて部屋のテレビデオ【当時テレビとビデオが一体化したものがあった】の電源を入れたら録画した覚えのないアニメがリストにあった。

今でもいったい誰が録画したのかわからない、私自身は一週間の遠征だったので家族の誰かが録画したのだろうと思うが誰に聞いても知らないと言う。

そのアニメは孔子伝といってNHKで放送されたものだ、どうやら日中合作で作られたらしい。

中国の思想家、孔子の波乱に満ちた生涯を描いた長編アニメーション。

びた一文興味はないが寝ながら見てみた、結果面白かった。

というより感銘を受けた。

まず産まれたのが紀元前551年、今から2500年以上前である、それはキリスト生誕の約500年前、仏陀の存在とほぼ同時期なのだ。

大人になってからの身長は当時の尺度で9尺6寸、現在の191センチ。

この背の高さから孔子は「長人」と呼ばれたそうです。【孔子の出生地である山東省は背の高い人が多いらしい】

儒教の創始者だというのは有名ですよね。

孔子が30歳の時、「教えあれども類なし」すなわち、いかなる者であろうとも学ぶことができるはずだという言葉を残している。

当時は身分の高い者だけが勉強できた。

30歳という若さでなんと聡明な人間なんだ・・・

弟子の数は3000人以上、孔子の死後弟子たちによって、孔子の言葉や行いをまとめた「論語」が作られました。

論語で有名な言葉は私的にこれかな、「義を見てせざるは勇無きなり」。

新渡戸稲造の「武士道」にも出てきますよね。

簡単に言うと、人としてやらなければならないこと、やるべきことをわかったり、理解しているも関わらず、それを実行しないのは勇気がないということですね。

もう一つ、「朝(あした)に道を聞かば夕べに死すとも可なり」。

意味は、朝、真理を知ることができれば夜死んでもかまわない。

 

このアニメ、孔子伝の中で私が大好きなシーンがあります。

子路が孔子に弟子入りするときのやり取りです。

 

子路:おい!お前が孔丘(孔子)か?

孔子:そうだが

子路:ものを教えるのを商売にしているそうだな

孔子:君も学問したいかい?

子路:学問が一体何の役に立つっていうんだ、南山の竹は生まれつきまっすぐなんだ!

    そいつを矢にすりゃ牛の皮だって一発で突き通すことができる!

孔子:つまり、人間は持って生まれたものですべてが決まるということか

子路:そうよ、だから俺様みたいなもんには学問なんていらねーのよ

孔子:君は生まれつき力が強そうだ

子路:町にだって俺にかなうやつはいねー

ここで孔子が子路を指で押す、すると子路がバランスを崩して倒れる。

孔子:なるほど、力は強そうだ。

   南山の竹はまっすぐだ、だがこの竹も、矢じりをつけ、矢羽根をつけてまっすぐ

   に飛ぶようになった。

   矢じりや矢羽根をつけることを考えた人がいたんだよ。

   学問とはそういうことだと私は思っている。

この言葉に感銘を受けた子路は、孔子の弟子になります。

 

私も、矢じりや矢羽根を考えられる人間になれるように精進します!