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【最恐】幽霊ペンション

私が住む福島県の、ある雪深い地方に『幽霊ペンション』と呼ばれる有名な心霊スポットがあった。過去形なのは、今は取り壊されて無くなったという噂があるからなのだが真偽のほどは定かではない。

稲川淳二の怪談にもなっているし、昔テレビで霊能者が来たのだが、やばすぎて入れなかったという話は我々世代には有名な話だ。

心霊スポットあるあるで、夏になると若者たちが肝試しに集まってくるというのがあるが、そこもご多分に漏れず賑わっていたらしい。

私が17歳の時、同い年の他の高校の生徒が5人、親の車を借りてそこに行った帰りに車ごと谷底に落ちて亡くなった。まだ高校2年生だったから当然無免許だったと思う。

幽霊ペンションと事故は関係ないと思うが、そこに行った帰りに何かあったという話はよく聞いていた。そして当然私も行きたくなる。

幽霊ペンションがある地方は私の住むところから車で2時間くらいかかるが、バイクの免許は持っていたので足の心配はいらない。

私には3歳上の姉がいて、幽霊ペンションに行ったことがあると言っていた。そしてその帰りに変なものを見たらしいが、私にしてみればそんな話を聞いたらワクワクが止まらないのだ。

ちなみに私は、幽霊、UFO、UMA、オーパーツ、巨大水棲獣、全部信じてます。これらは私の人生を豊かにするのに必要不可欠だからです。自分の知らない世界や理解できないものがあると思うだけで心踊ります(≧▽≦)

まぁだからといって霊感があるとかではないんですが…

でも10代のころには数回UFOらしきものを見たことはあります。1人で見たこともありますし、学校の帰りに見ず知らずの学生さんと2人で同時に見た時もありました。その時はお互い興奮して、『今の見た?』と言ってしばらく話し込みました(笑)

話はそれましたが、私はどうしても幽霊ペンションに行きたくなって姉に場所を聞いたのですが、「絶対に行くな」と言って教えてくれません。かなり食い下がったのですが頑なに教えてくれないんです。

当時はインターネットなんてものは無いですからね。調べようにも知ってる人に聞くぐらいしか方法が無くてお手上げです。

地元の人に聞けば教えてくれるだろうと思って、友達数人とその地方に行ってコンビニの店員さんや歩いている人に聞いてみたのですが、皆知らないと言うんです。

それは本当に知らないのか、そこがシャレにならない場所だから教えてくれないのかどっちなんだろうと思いながら自力で適当に探したのですが、そんなことで見つかるわけもなく、すごすごと帰ってきました。

 


それから2年後、社会人になっていた私は幽霊ペンションへの情熱を残しつつ刺激のない毎日を送っていました。

そんなある日、同じ会社で働いている年上の同僚が、幽霊ペンションのある地方の出身だということを知り一か八か聞いてみました。すると「知ってるよ」と言い場所を丁寧に教えてくれました。

ついに場所を特定した私は、会社の仲間数人と車2台に分乗し念願の幽霊ペンションに向かいました。ポラロイドカメラを準備し、向かう途中のコンビニで懐中電灯を買い、心の準備もバッチリ。

季節は2月、アイスバーンの道路もなんのその、若いエネルギーの前には極寒の冬でさえあまりにも無力でした。

午後10時過ぎだったと思います。目的地に到着。雪が20センチ以上積もっていました。車を降りて畑の中を数分歩いていくと目の前にその建物は現れました。

暗闇の中にぼんやりと佇む洋風の建物。そんなに大きくはなく、壁もあちこち崩れて中が見えている状態。正直思っていたほどの恐怖は感じませんでした。雰囲気だけならもっと怖い建物は他にもある。

なんか拍子抜けだなぁとか思いながら建物の中に入ろうとしたとき、私の持っていた懐中電灯が消えました。何をやってもライトが点きません。来る途中コンビニで買った新品で電池もその時一緒に買った新品です。車を降りて畑の中を歩いているときは点いていたんです。

私は「うわっ気持ちわりぃ!」と言ってその場で懐中電灯を投げ捨てました。職場の仲間も気持ち悪がっていました。他の仲間が拾い上げて色々と試したのですがやっぱりライトは点きません。

懐中電灯はその一台しかなかったので、ライターの明かりで中に入ることにしました。懐中電灯の故障ぐらいで私たちの心は折れないのです。

ライターの気休め程度の明かりを頼りにゆっくりと中を探索しながら、ポラロイドカメラ(チェキ)でランダムに写真を撮りまくりました。仲間たちはというと、ビビッて無言のやつもいれば、恐怖を紛らわすために大声で騒いでいる者もいて、みんなそれぞれ楽しんでいるようでした(^^)。

ひと通り探索し、車のところまで戻って撮った写真を確認してみると、ほぼすべての写真に赤い発光体が写っていました。探索中そんな赤い光なんて見なかったし、私たちもライターの光だけで、赤い光を放つ道具など持っていませんでした。

「たぶん霊が怒っていたんだろう」という結論に至り、その写真をだれが持つかジャンケンで決めようということになり、見事に私が負けました。そして帰り道は何事もなく無事に帰ってこれました。

写真を持っているのが嫌な私は、休み明け会社のゴミ箱に捨てました。家で捨てるのが嫌だったんです。

仕事中トイレに行きたくなり、大の方をしました。そして流す瞬間目を疑いました。私が排泄したものが全部血だったんです。おなかが痛いわけでもありません。お尻も痛くありません。何も自覚症状がないのに血の塊を排泄したんです。

さすがに焦りましたよ。でも怖すぎて誰にも言えないんですよ。一緒に行った同僚にすら言えませんでした。食事は普通に摂れましたし痛みはどこにもありません。だけどトイレで排泄するのは血の塊なんです。

それから3日間それは続き、4日目の朝普通の便に戻りました。

めちゃめちゃ安心しましたよ。ずっと1人で悩んでましたから。もう本当このまま呪われて死ぬんじゃないかとすら思ってましたからね(笑)

今でもあれは何だったのかとたまに思い出します。あれから25年経ちますが血便が出たのはあれっきりです。

もし興味があるなら稲川淳二の怪談で探してみてください。たぶん「ペンション」の話で検索すると出てくると思います。

皆さんは面白半分で変なところに行っちゃだめですよ。私の場合は懲りずにいろんなところに行って最終的にお祓いまでしてもらい、それでようやく懲りてそれ以来変なところには行ってません。子供ができたのが一番大きかったですね。

気が向いたら他の体験談も書かせてもらいます。ありがとうございました。