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【映画レビュー】灼熱の魂

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昨日観た映画がかなり衝撃的だったので紹介させてください。ネタバレは含みません。というかこの映画は絶対にネタバレなしで観てください。そういう映画です。

 

『灼熱の魂』は2010年カナダ映画。レバノン生まれでカナダ、ケベック州に移住した劇作家ワシディ・ムアワッドの戯曲『焼けこげる魂(原題:Incendies,火事)』(2003年)の映画化。

2011年アカデミー賞外国語映画賞ノミネート。カナダのアカデミー賞、ジニー賞の主要部門(作品賞、監督賞、主演女優賞)を含む8部門を独占。その他、30カ国以上の映画祭で大絶賛を受けた衝撃的な家族の物語。

あらすじ

世間に背を向け、我が子にも心を開かなかった母親がある日、プールサイドで放心状態に陥りそのまま衰弱していき他界する。双子の姉弟ジャンヌとシモンは亡くなった母親ナワルからの遺言を受け、未だ見ぬ自分の父親と兄の存在を知る。

そして遺言により、ジャンヌは父親への手紙を、シモンは兄への手紙を託され、2人は母親の故郷中東レバノンへ初めて足を踏み入れる。

そこで彼らはあまりにも恐ろしく、そして残酷な真実を知ることになる。


終盤、事の顛末が予測できたときは変な汗が出ました。なかなか味わえない感覚です。たまにこういう映画に出会えるから面白い。

この映画と同じような感覚を受けた作品は過去にも観たことはあるのですが、その作品をここで言ってしまうと結末が読めてしまう人もいると思うので控えます。

それからこの作品は宗教が基軸にあるため、日本人には理解しずらい描写が結構あると思います。他の方の感想を見ていると、そういったところで物語に入り込めなかったという人も見受けられるので、予備知識として「レバノン内戦」のことを簡単に書いておきます。

 


レバノン内戦

1975年4月13日に、レバノンのキリスト教勢力(マロン派)とパレスチナ解放機構(PLO)を主力としたアラブ人との内戦。

ほかの宗教各派が絡み、さらにシリア、イスラエルが介入して泥沼化し、約15年にわたって続きレバノンを荒廃させた。

内戦はまずキリスト教徒マロン派民兵組織のファランジュ党対イスラーム教徒・パレスチナ人(PLO)の連合軍という構図であったが、途中から隣国のシリア(アサド大統領)が介入。

キリスト教徒側についてPLOと戦い一応は終結させたが、パレスチナ人はレバノン南部に拠点を確保し、PLOもベイルートに残った。


かなり端折って書きましたが、この流れさえ頭に入れておけば映画も格段に見やすくなると思います。

レバノンと言えば数年前に起こった大爆発が記憶に新しいですが、忘れてはならないのが日産自動車元会長のカルロス・ゴーンが逃亡した国ですよね。

彼はレバノン系のブラジル人だそうです。ゴーン家はマロン派のキリスト教徒で祖父の代にブラジルに移住してきたとか。

ということはレバノン内戦には巻き込まれていないのかな?

話はそれましたがこの『灼熱の魂』、最近観た映画では断トツで面白かったです。面白いという表現はちょっと適切じゃないかもしれませんが、とにかく変な汗をかくのは間違いありません。

気になった方は是非観てください。

どうやら1+1=1になる場合もあるようです…

 

sikemokux.com

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