本日、宮城県大河原町にある『西安刀削麵』にお邪魔してきました。
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あなたは刀削麵食べたことあります？
沸騰したお湯に麵の塊を削って入れる作り方で、私は昔テレビで見て食べてみたいとは思っていたんですよ。
しかしこんな東北の田舎町には刀削麵を食べれる所などなく、その存在自体すっかり忘れていたのですが、ネットを見ていたらたまたま見つけて行ってきました。
場所はお隣宮城県の大河原だったのですが、幸い私の住むところから車で1時間かからないぐらいだったので割と近いです。
外観はかなり年季の入った雰囲気。昼12時を回ったばかりだからか、お客さんは私たち以外一組。店に入ると奥の方から小声で「いらっしゃいませ」と聞こえてきました。片言だったので多分中国の方だと思います。
特に案内されるわけでもないので空いている席に勝手に座ります。
テーブルの上に置かれているメニュー表は若干ベタついています。少し衛生面に不安を抱きながらも、私の経験上この感じは美味い飲食店の特徴を捉えてると思いました。
注文のために店員さんを呼ぼうと思って振り向いたら、すでに真後ろにいました。高菜の刀削麵と酸辣湯、最後に春雨を注文しようと思ったら、食い気味に「無い！」と言われました。そしてすぐさま立ち去ろうとしたので、呼び止めてチャーハンを頼みました。
ここまででお気づきと思いますが、このお店には接客という概念が無いようです。たまたま知り合いにこのお店を知っている人がいたので聞いてみたら、その人の時には「いらっしゃい」も無し、注文を取るときも無言だから本当に頼んだ料理が出てくるのか不安だったそうです。
頼んだ料理は出てきたらしいのですが、食べ終わって出ていくときも「ありがとうございました」も何もなかったと言っていました。
なので接客態度を気にする方は行かない方がいいと思います。私は接客に関してはどうでもいい方なので逆に気が楽です。
常々思っていることなのですが、日本の接客は過剰なのではないかと思うんです。これは私がおかしいのかも知れませんが、私はどんなお店の常連にもなりません。
「いつもありがとうございます」と言われるのが嫌なんです。以前も書きましたが、私は基本的に放っておいてほしいのです。
私が好きで勝手に行っているのだから「いつもありがとう」なんて気を使われるのは迷惑なんです。
そんなこと言われたら行きづらくなるじゃないですか。実際それで行かなくなった店は結構あります。相方には「めんどくさい人だよね」と言われます。
はい。私はめんどくさい人間なんです。
お店とお客さんの関係は対等のはずです。お客はお金を払い、その対価としてサービスを受ける。そこに上下関係はありません。
しかし中には「お客様は神様です」の精神で接客したり、逆にお客は勘違いして横柄な態度になったり、特に店員さんに対して横柄な態度を取っている人を見ると本当に情けない。
個人的には、常識もわからないような迷惑な客は追い出すぐらいで丁度いいと思います。
それからこれはアドバイスとして聞いてほしいのですが、あなたが今、気になっている人や好きな人がいるとします。その人を誘って何回か食事に行くこともあると思いますが、その時に店員さんに対してどういう態度を取っているかよく見ていてください。
水を貰った時や料理が運ばれてきたときに「ありがとう」と言っているか。これ非常に大事です。
もしその人が横柄な態度を取っていたら、その人は無意識のうちに他人をランク付けしています。付き合うのはやめましょう。そのうち貴方を見下すようになります。そして何よりそんな人間はみっともないので一緒にいると恥ずかしいです。
話がだいぶ脱線してしまったので戻します。
料理は無事に運ばれてきたのですが、相方のレンゲにカピカピになった蝿がこびりついていました。相方は何も言わず、持ち手に付いた蝿をティッシュで拭いて普通に食べ始めました。
相方も私と一緒にいるぐらいですから蝿程度では動じません。スープに入っていたらさすがに言いますけどね。写真は蝿を取り除いた後です。
違うラーメン屋さんで髪の毛が入っていた時も何も言わずに食べました。コンビニ弁当に長～い髪の毛が入っていた時も黙って食べました。さすがにそれはコンビニに報告した方がよかったかな？でもいちいち言うの面倒ですよね。
刀削麵の味はというと、とても美味しかったです。気づいた時には店も満席になっていました。
食べ終わってお金を払った時も、お釣りを渡すときに小銭を投げるように私の手に乗せました。思わず笑いそうになったけど我慢して「ごちそうさまでした」と言ったら、小声で「ありがとうございました」と言っていました。
知り合いは何も言わないと言っていたけど、余りに小声すぎて聞こえてないだけじゃないのかな。
耳をすませばきっと聞こえますよ。
気になる方は是非行ってみてください。本場の刀削麵が食べられる貴重なお店です。ただ、日本の接客に慣れてそれが当たり前だと思っている方はびっくりするかもしれません。
