先日吾妻運動公園の桜を見てきました。なんか最近桜ばっかり見てるな…
若い時も花見には行きましたが、40代半ばになってほぼ毎週花見に行ってます。これは年を取ったからなんでしょうか。まさか自分に花を愛でる心が生まれるなんてなんか不思議です。
誰だか忘れましたが『花が美しいのではない。美しい花があるのだ』と言った人が居ましたよね?
若い時に見ていた桜と今見る桜……違って見えるのか同じなのか。
とりあえず今は陸上自衛隊のヘリコプターに乗っていた隊員の皆さんの無事を祈るばかりです。
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あいにくの曇天でしたが、山の向こうに吾妻小富士がくっきり見えますね。
夕方に行ったので暗くなるまで待ってライトアップされた桜も見てきました。
向こうに池もあったのでそちらもどうぞ。
池の向こうにある真っ二つに割れた巨大な岩の前には何やら説明文が書かれたパネルがあります。
読んでみると、昔この辺りを荒らしまわっていた妖を朝廷の命を受けた山形県羽黒山の修験者が500人の山伏を連れてきて退治し、妖は真人間に戻ることを約束したそうです。その際村人の歓喜の声で岩が割れたとか。
妖でも山伏でもなく、村人の声で割れたというところが愛すべき東北人の謙虚さを表していて最高です。
しかし500人もの山伏を投入しなくてはならないほどの妖とは「九尾の狐」クラスの大妖怪ですね。
調べてみるとこの妖怪「室石将監(むろいししょうげん)」という名前の狐だそうです。
それからこの吾妻運動公園の近くには「伊達輝宗」(伊達政宗の父)の首塚があります。
輝宗の死のいきさつを超簡単に説明すると、伊達政宗に追い詰められた畠山義継は、正宗の父である輝宗に泣きついて口添えしてもらい、政宗はしぶしぶ降伏を認めますが、かなり厳しい条件を飲ませました。
その数日後、口添えしてくれた輝宗の元を訪れた畠山は、仲介してくれたことの礼を述べた後、いきなり輝宗を拉致し、馬に乗せて家臣とともに二本松城へ向かいました。
鷹狩の最中にその知らせを受けた政宗は、取るものもとりあえず一行を追いましたが、畠山は既に阿武隈川を渡って対岸にいました。そこは二本松領です。
このまま輝宗が人質に取られてしまえば正宗の面目は丸潰れ。更に相手方に重要なカードを握られてしまいます。
その時輝宗が叫びます。「政宗!わしもろとも討ち果たせ!」
その声を聴いた政宗は一斉射撃を命じ、父もろとも敵をせん滅しました。
この過酷な決断が伊達家臣団をさらに結束させることになったそうです。
もしこの話が少し違っていて、囚われている父のことなどお構いなく一斉射撃していたとしても、政宗の凄さは変わりません。私が部下なら、合理的な判断ができる優秀な上司と思うでしょう。