霜対策で被せた土をものともせず、ジャガイモの芽がぐんんぐん育ってきたので、ここらへんで『芽かき』をしておこうと思います。
『芽かき』とは簡単に言うと間引きです。出ている茎を間引いて本数を減らし、ジャガイモの大きさと数をある程度調節することができます。
茎の本数が多い
・小さいジャガイモがたくさん採れる。
茎の本数が少ない
・ジャガイモは大きくなるが数は少なくなる。
まったく気にしないという方は『芽かき』をしなくても大丈夫です。めんどくさいですからね。
私の場合は茎を3本にします。経験上この本数が、大きさ、数、共に一番バランスが取れるような気がしますね。とにかく決まりはないので、あなたの好きなようにしてください。
上の写真では茎が6本ぐらい出ています。この中から丈夫そうな茎を3本残して、あとは抜いちゃってください。
この時少しだけ良心の呵責や勿体ないという気持ちが湧きますが、心を鬼にして引っこ抜きましょう。美味しいジャガイモを育てるためです。
茎を抜く時のコツですが、なるべく根元から引っこ抜いてください。途中で折れてしまうとまたそこから芽が出てくる事があるからです。しかし完璧に根っこから抜くのもまた難しいので、あくまでも努力義務ということで。
写真のように上手く根っこから抜ければ最高です。
上の写真は間引いた後の状態です。茎が3本になって寂しくなりましたが、これでちょうど良い大きさのジャガイモが収穫できるはずです。
ここから一月後ぐらいに追肥をしてやるとジャガイモの成長が促進されて大きくなるのですが、私の場合マルチを張っているために追肥が非常にめんどくさいです。なので追肥はしません。
もしマルチを張っていないのであれば追肥は簡単にできますので、やっておいたほうが良いと思います。そして追肥したついでに土寄せをしておきましょう。
土寄せとは、茎にいくらかの土を被せることによって、ジャガイモが成長できる場所を増やす行為です。更に日光に当たることによって生じる『緑化』を防ぐことができます。
常識だとは思うのですが、緑化してしまったジャガイモは絶対に食べないでください。ジャガイモの芽や緑化した皮には「ソラニン」や「チャコニン」という天然の毒素が多く含まれているので、大量に摂ると下痢や嘔吐などの症状を引き起こす場合があります。
マルチを張っているとジャガイモが日光に当たらないので土寄せが必要ありません。これがマルチ栽培の最大のメリットですね。
デメリットはマルチを張る手間と収穫の時に剝がす手間があること。マルチを買う費用ですかね。あとは先ほど書いたように追肥がやりづらいこと。
数年前まではちゃんと追肥をしていたのですが、あまりのめんどくささに心が折れました。しかし追肥をしていた時と、しなくなってからのジャガイモの出来に殆ど差を感じないので今のところ何の問題もありません。(もしかしたら正常性バイアスがかかっているのかも)
ですので私の場合『芽かき』までやったら後は収穫を待つだけです。毎年梅雨に入る前に急いで収穫していたのですが、今年は実験的に梅雨が明けた後のんびり収穫してみようと思います。
芽かきをしてから約1か月後、紫の花が咲き始めました。「グラウンドペチカ」の花は紫色です。
ちなみに、花を摘んだ方がジャガイモが大きくなるという都市伝説があるみたいですが、摘まなくて良いです。というか摘まない方が良いです。花を摘むことによって傷がつき、そこから病気に感染することがあるからです。
私の経験上、地上に実を付ける野菜は花を摘んだ方が良いと思います。例えば、ナスやトマトなどです。
5月31日。緑の葉が生い茂ってますね。これが黄色くなって枯れてきたら収穫のタイミングです。
収穫の時期にまた追記します。
収穫
ジャガイモの葉が茶色く枯れてきたので、収穫してみます。
私の住む地方はまだ梅雨明けしていないのですが、4日間雨が降らなかったので、ここらで一回掘ってみます。
茎を切ってマルチを剥がすのですが、これがなかなか重労働。うまく剝がれれば楽なのですが、マルチが千切れてしまうとめんどくさいです。
性格的に気にしないという人はそのまま気にせず剝がせるのでしょうが、私は畑にマルチの切れ端が残るのが許せないので丁寧にやってしまい、この段階でかなり体力を消耗します。
どうですかこの恐竜の卵みたいなジャガイモ!
見た目の毒々しさとは裏腹に、とても美味しいジャガイモです。
以上で「グラウンドペチカ」の栽培記録は終了です。お付き合いいただきありがとうございました。
あっ!それから今年も去年に引き続きネズミの被害は1つもありませんでした!2年連続被害がないということは、私が行っている野ネズミ対策は正解ということですね。