
「卵は1日2個までにしなさい」
かつて、このような話を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。卵は栄養価が高い一方で、コレステロールを多く含むため、食べ過ぎると健康に悪いと考えられていました。
しかし近年では、「卵は毎日食べても問題ない」「むしろ健康やダイエットに役立つ食品だ」という意見も増えています。
では実際のところ、卵は1日に何個まで食べてもよいのでしょうか。また、ダイエットに効果的だと言われる理由や、おすすめの食べ方にはどのようなものがあるのでしょうか。
この記事では、卵の適量や健康効果、ダイエットへの活用法について詳しく解説します。
- なぜ昔は「卵は1日2個まで」と言われていたのか?
- 卵は1日何個まで食べて良いのか?
- 卵はなぜ「完全栄養食」と呼ばれるのか?
- 卵はダイエットに効果的なのか?
- ダイエットにおすすめの卵の食べ方
- 究極の卵かけごはん用醬油
- ダイエット中に避けたい卵の食べ方
- 卵を毎日食べ続けるとどうなる?
- まとめ
なぜ昔は「卵は1日2個まで」と言われていたのか?
コレステロールが悪者と考えられていた時代
卵黄には多くのコレステロールが含まれています。一般的なMサイズの卵1個には約200mg前後のコレステロールが含まれており、かつてはこの量が問題視されていました。当時の栄養学では、
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コレステロールを多く摂る
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血液中のコレステロールが増える
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動脈硬化が進む
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心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まる
という考え方が主流でした。そのため、「卵は食べ過ぎない方が良い」「1日1〜2個程度に抑えた方が良い」と指導されることが多かったのです。
研究が進んでわかったこと
しかし、その後の研究によって事情は大きく変わりました。人間の体はコレステロールを自ら作り出しています。食事からコレステロールを多く摂取すると、肝臓で作られる量を減らし、反対に不足すると体内での生産量を増やします。
つまり、多くの健康な人にとっては、食事中のコレステロール量がそのまま血液中のコレステロール量になるわけではないことがわかってきたのです。
もちろん個人差はありますが、卵だけを悪者扱いする根拠は以前ほど強くないと考えられるようになりました。
現在の栄養学の考え方
こうした研究結果を受け、日本では食事から摂取するコレステロールの目標量が撤廃されました。
現在では、「卵を何個まで」という単純な制限よりも、食生活全体のバランスを重視する考え方が主流になっています。
卵は1日何個まで食べて良いのか?
健康な人の場合
結論から言うと、健康な人に対して明確な上限は設けられていません。一般的な食生活の方は、一日1~3個程度であれば過度に心配する必要はないと考えられています。実際に毎日卵を食べる人は世界中に数多くいます。
アスリートや筋トレ愛好家の場合
筋肉づくりを目的とするアスリートやボディビルダーの中には、1日に4〜6個以上の卵を食べる人もいます。
卵はタンパク質の質が非常に高く、筋肉の材料となる必須アミノ酸をバランス良く含んでいるためです。
もちろん、他の食品とのバランスを考慮することが前提ですが、卵そのものが直ちに健康を害するわけではありません。
注意が必要な人
一方で、誰でも無制限に食べてよいわけではありません。以下のような人は医師の指導を優先する必要があります。
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家族性高コレステロール血症
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糖尿病
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心血管疾患の既往歴がある人
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医師から脂質制限を指示されている人
こうした場合には個別の管理が必要になります。
卵はなぜ「完全栄養食」と呼ばれるのか?
卵に含まれる豊富な栄養素
卵は「完全栄養食」と呼ばれることがあります。実際には完全ではありませんが、それに近いほど栄養価が高い食品です。卵には、
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タンパク質
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ビタミンA
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ビタミンD
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ビタミンE
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ビタミンB群
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鉄分
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亜鉛
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セレン
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リン
などが豊富に含まれています。
必須アミノ酸のバランスが優秀
特に注目したいのがタンパク質の質です。人間の体は20種類のアミノ酸によって作られていますが、そのうち9種類は食事から摂取しなければなりません。卵はこれらの必須アミノ酸を理想的なバランスで含んでいます。そのため筋肉だけでなく、
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肌
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髪
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爪
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内臓
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ホルモン
などの健康維持にも役立ちます。
唯一不足している栄養素
ただし、卵にも弱点があります。それが、
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ビタミンC
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食物繊維
です。そのため卵だけを食べ続けるのではなく、野菜や果物と組み合わせることが大切です。
卵はダイエットに効果的なのか?
結論:ダイエット向きの優秀な食品
卵はダイエットとの相性が非常に良い食品です。理由は主に3つあります。
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高タンパク
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低糖質
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満腹感が高い
という特徴を持っているからです。
満腹感が長続きする
タンパク質は炭水化物よりも消化吸収に時間がかかります。そのため卵を食べると満腹感が長続きしやすくなります。
朝食に菓子パンだけを食べた場合と、卵を含む朝食を食べた場合では、昼食までの空腹感に大きな差が出ることがあります。結果として間食が減り、総摂取カロリーを抑えやすくなるのです。
筋肉を守りながら痩せられる
極端な食事制限では筋肉も失われてしまいます。筋肉が減ると基礎代謝が低下し、痩せにくく太りやすい体になります。
卵は良質なタンパク質を補給できるため、筋肉量を維持しながら脂肪を減らすサポートをしてくれます。
血糖値が急上昇しにくい
卵は糖質がほとんど含まれていません。血糖値の急上昇を起こしにくいため、脂肪の蓄積を抑える食生活にも役立ちます。
ダイエットにおすすめの卵の食べ方
朝食にゆで卵を取り入れる
最もおすすめなのが朝食のゆで卵です。ゆで卵は、
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調理が簡単
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持ち運びやすい
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余計な油を使わない
というメリットがあります。朝食例としては、
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ゆで卵2個
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サラダ
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ヨーグルト
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味噌汁
といった組み合わせがおすすめです。
温泉卵や半熟卵を活用する
温泉卵や半熟卵も人気があります。ご飯に乗せたり、サラダに加えたりするだけで手軽にタンパク質を補給できます。食べやすいため、継続しやすいのも魅力です。
野菜スープに入れる
野菜スープに卵を加える方法もおすすめです。食物繊維が豊富な野菜と組み合わせることで、
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満腹感アップ
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栄養バランス向上
という効果が期待できます。
オムレツで栄養価を高める
オムレツに、
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きのこ
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ほうれん草
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ブロッコリー
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ツナ
などを加えると栄養価がさらに高まります。ダイエット中でも満足感のある一品になります。
筋トレ後のタンパク質補給
筋トレをしている人は、運動後に卵を取り入れるのも効果的です。鶏むね肉や納豆と組み合わせれば、効率よくタンパク質を補給できます。
究極の卵かけごはん用醬油
ダイエット中に避けたい卵の食べ方
マヨネーズの使い過ぎ
卵そのものは低糖質ですが、マヨネーズを大量に使うとカロリーが大幅に増えます。卵サラダなどは意外と高カロリーになりやすいため注意が必要です。
バターたっぷりの調理
スクランブルエッグやオムレツを作る際に大量のバターを使うと、脂質の摂り過ぎになることがあります。適量を心がけましょう。
卵だけダイエット
過去には「ゆで卵だけダイエット」が流行したことがあります。しかし、
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栄養不足
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リバウンド
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筋肉量の低下
などのリスクがあるためおすすめできません。ダイエット成功の秘訣は継続できる食生活です。
卵を毎日食べ続けるとどうなる?
毎日卵を食べることで、
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筋肉維持
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美容効果
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髪や爪の健康維持
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満腹感の向上
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栄養補給の効率化
といったメリットが期待できます。一方で、卵ばかり食べて野菜や果物を摂らなくなると栄養バランスが崩れてしまいます。
卵は非常に優秀な食品ですが、「卵だけで健康になる魔法の食材」ではありません。主食、主菜、副菜をバランスよく組み合わせることが大切です。
まとめ
かつては「卵は1日2個まで」と言われていましたが、現在ではその考え方は大きく見直されています。健康な人であれば厳密な上限はなく、1日1〜3個程度なら過度に心配する必要はないと考えられています。
また、卵は高タンパク・低糖質で満腹感が高く、ダイエットにも非常に適した食品です。特に朝食のゆで卵や、野菜と組み合わせた卵料理は、無理なく続けやすいダイエット食と言えるでしょう。
ただし、卵だけに頼った極端な食事法はおすすめできません。野菜や果物、魚や肉なども取り入れながら、バランスの良い食生活を心がけることが、健康的に痩せるための近道です。
「卵は太る食べ物」というイメージはもはや過去のもの。上手に活用すれば、健康づくりにもダイエットにも強い味方になってくれるでしょう。