決めつけないブログ

役立つ情報から無駄な情報まで

MENU

【読書】読むのが苦痛だったノンフィクションTOP3

世の中には様々なジャンルの本がありますが、私は特にノンフィクションが好きです。作り物ではない、現実に起きた出来事。それにものすごく惹かれます。

しかしそれ故に、救いのない話や淡々と綴られているだけのものがあるのも事実で、そういう作品に出合った時私は苦痛を感じながら読むのです。

だったら読まなきゃいいじゃん!と思うでしょうが、私の元に来た以上はキッチリ読まないと私の負けになるので意地でも読みます(-_-;)

今回はそんな苦痛を感じた本の中からTOP3を選びましたので興味があったら読んでみて下さい。しかし1位に選んだ本だけは自己責任でお願いします。もしかしたら心がもたないかもしれません。

あくまでも私個人が苦痛に感じた本なので、皆さんの感じ方は違うと思いますがご了承ください。


3位 THE ROTHSCHILD【ザ・ロスチャイルド】

19世紀以降、大規模な戦争、恐慌、革命など、世界史を塗り替えるほどの歴史的事件がたびたび起き、その度に甚大な被害を被ってきた。

しかし、大きな歴史的事件の裏では、莫大な利益を得た人たちが存在していた。それは、ロスチャイルド家に代表される国際金融資本家と呼ばれる人々である。

お金の流れを丁寧に読み解くと、彼らが世界の歴史、各国の歴史に何らかの影響を与えたことは紛れもない事実と言える。人類の歴史を語るうえで、国際金融資本家の歴史を無視しては本質を理解することはできない。

ロスチャイルド家の動きを中心に歴史を振り返るとき、私たちが知ることができなかったもう一つの歴史が浮かび上がってくるだろう。

つまりこの本は、世界の金融を支配していると言われるロスチャイルド家がどうやって世界中に散らばっていったのか、その行程を事実に基づいて淡々と書かれた歴史書である。

とても勉強になるし興味深いのですが、淡々と事実を羅列している文章のため、読むのが非常につらかったです。


2位 正史 三国志

三国志は世界中で人気ですが、ほとんどの場合「三国志演義」の方じゃないでしょうか。張飛が長坂橋の前で魏の軍勢を迎え撃ったり、趙雲が劉備の子を抱えて魏の軍勢を蹴散らしたり、夏侯惇が矢で射抜かれた自分の目を食べたりだとか、ああいうのは全部「演義」の脚色された話です。

私が紹介するのは「正史」の方です。陳寿によって編纂された三国時代の歴史書で、魏書、呉書、蜀書の三つに裴松之が注を施したものを一体として「三国志」とされます。

陳寿は元々蜀に仕えていたのですが、蜀が滅びた後は普に仕え「三国志」を編集しました。

20数年前、私は何を思ったのか誕生日プレゼントに「正史三国志」を買ってもらったのです。どうかしてたと思います(-_-;)

読んでみてわかったのですが、この本は学者とか作家の先生が資料として読むものですね。決して娯楽のために読むものではありません。誰が何年何月何日に何をした。全てこれです。まったく楽しくありません。

読むのに2年かかりました。そして内容はほとんど忘れました。お爺ちゃんになったらもう一回読もうと思います。


1位 ジェニーの中の400人

アメリカ南部の片田舎に私生児として生まれたジェニーは、母親によって2歳の時から悪魔を崇拝するカルト教団に入れられ、8歳で売春を強要された。

十余年続いた性的虐待と拷問の日々、彼女はたびたび意識を失い見知らぬ人格に後を任せた。慢性的な背痛とうつ状態を訴える34歳のジェニーを前にしてセラピストは驚きを隠せなかった。

面接中に彼女の声色や振る舞い、性格や体質までが目まぐるしく変わり、異なる名前を名乗るのだ。5年を超える人格統合の治療の中で、彼女の恐ろしい幼児体験が明るみになっていく。

破壊的な精神的外傷を負い、400もの人格の片鱗に分裂してしまったジェニーに癒しの時は訪れるのか。多重人格という人間心理を描くとともに、幼児虐待の忌まわしさを告発した衝撃のノンフィクション。

この本の存在はかなり昔から知っていて、読んでみたいと思っていたのですが、本屋さんになかなか置いてなくて(当時はまだネット通販とかありませんでした)半分諦めていたんですが、16年前に古本屋さんでたまたま見つけてすぐ買いました。

あまりにも衝撃的な内容で、読むのが本当につらかったです。ビリーミリガンシリーズも全部読みましたが、ここまで辛くはなかった。

本当にこんなことが行われていたのかと、怒りに震えました。そして心が削られ自分も病んでしまいそうなところまで沈んでしまいます。

なんとか最後まで読みましたが、もう二度と読みません。冒頭の文にも書きましたが、この本に限っては自己責任で読んでください。感受性の強い方は耐えられないかもしれません。