生理痛は多くの女性が悩む問題です。生理痛がひどいと、日常生活に支障をきたしたり、仕事や勉強に集中できなかったりします。しかし、生理痛は避けられないものではありません。
この記事では、生理痛を改善する方法について、医学的な根拠に基づいて紹介します。更に生理痛の原因や症状、予防法や対処法などを詳しく解説します。生理痛に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
生理痛の原因
生理痛とは、月経が始まる前や始まった後に、下腹部や腰などに痛みを感じることです。生理痛には、原発性生理痛と続発性生理痛の2種類があります。
原発性生理痛とは、子宮内膜が剥がれる際に、プロスタグランジンという物質が分泌されることで、子宮が収縮し、血管が収縮して血流が悪くなり、酸素不足や乳酸の蓄積によって痛みが起こるものです。
原発性生理痛は、初経後1～2年から始まることが多く、原因疾患はありません。原発性生理痛の治療法としては、鎮痛剤やホルモン剤の服用、温かい飲み物やお風呂、マッサージなどのリラックス法があります。
続発性生理痛とは、子宮や卵巣などの婦人科系の疾患によって引き起こされるものです。続発性生理痛は、初経後5年以上経過してから発症することが多いと言われます。
続発性生理痛の原因としては、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮内膜癌などがあります。治療法としては、原因となる疾患の診断と治療が必要です。
生理痛の症状と緩和方法
生理痛の症状は、下腹部や腰の鈍い痛みや鋭い痛み、吐き気や嘔吐、頭痛やめまい、下痢や便秘など様々です。生理痛の程度は、自分で判断するのではなく、医師に相談することが大切です。生理痛がひどくて日常生活に支障をきたす場合は、早めに婦人科を受診しましょう。
生理痛を和らげる方法としては、次のようなものがあります。
- 温める：お腹や腰を温めることで血行を良くし、子宮の収縮を和らげます。湯たんぽやカイロ、温かいお風呂などを利用しましょう。
- マッサージする：お腹や腰を優しくマッサージすることで筋肉をほぐし、緊張をほぐします。自分で行う場合は、時計回りに円を描くように動かします。
- 薬を飲む：市販の鎮痛剤や解熱剤などを飲むことで、プロスタグランジンの働きを抑えて痛みを和らげます。ただし、副作用や持病などに注意して用量や用法を守りましょう。
- 生活習慣を見直す：過度なストレスや睡眠不足、不規則な食事などは生理痛を悪化させる可能性があります。バランスの良い食事や十分な睡眠、適度な運動などで体調を整えましょう。
生理痛を緩和する市販薬
【ロキソプロフェン】
プロスタグランジンの生成を抑え、痛みや熱に効果をあらわすロキソプロフェンナトリウム水和物を成分とした錠剤です。
【ロキソニンSプラス】
痛みをすばやくおさえる鎮痛成分(ロキソプロフェンナトリウム水和物)、胃にやさしい成分(酸化マグネシウム)をプラス配合しています。1回1錠。眠くなる成分(鎮静催眠成分)を含みません。
【エルペインコーワ】
「ズキズキする痛み」に効くイブプロフェン配合。「ぎゅ~っとねじれるような痛み」に効くブチルスコポラミン臭化物配合。生理特有の痛みに速く、よく効く。眠くなる成分を含まない。
まとめ
生理痛は、子宮内膜が剥がれる際に発生するプロスタグランジンという物質によって引き起こされます。プロスタグランジンは子宮の収縮を促し、血液の循環を悪くすることで痛みを感じさせます。
生理痛の原因は個人差がありますが、一般的にはホルモンバランスの乱れやストレス、冷えなどが挙げられます。生理痛を改善するには、以下の方法が有効です。
- ホルモンバランスを整えるために、バランスの良い食事や適度な運動を心がける
- ストレスを溜めないように、リラックスできる趣味や睡眠を取る
- 冷えを防ぐために、お風呂に入る、温かい飲み物を摂る、下着や靴下を工夫するなど
- 痛みがひどい場合は、市販の鎮痛剤や生理痛専用のサプリメントを利用する
- 体質や症状に合わせて、漢方やツボ押し、マッサージなどの代替療法を試す
生理痛は女性にとって大きな悩みですが、自分の体と向き合い、適切な対処法を見つけることで、快適な生活を送ることができます。この記事では、生理痛の原因と改善法について紹介しました。ぜひ参考にしてください。
