先日、故ジャニー喜多川氏から日常的に性暴力を受けていたとして、元ジャニーズJr.の岡本カウアン氏が日本外国特派員協会で記者会見を開きました。そして予想通り地上波テレビでは全スルー。
これがもしテレビ業界とは関係ない人が加害者だったなら、連日ワイドショーの良いネタとなって世間を騒がせていたことでしょう。
しかし相手は天下のジャニーズ事務所、まかり間違っていつものように大騒ぎしたものなら、そのテレビ局でジャニーズタレントを見ることはできなくなるのかもしれません。知らんけど…
そしてこの事をネットで知ったほぼすべての人たちの感想を、代表して私が述べさせてもらいます。
『知ってた』
正直、ジャニー喜多川氏の性的な嗜好は昔から都市伝説的に語られており、事実として2002年5月東京高等裁判所の判決で「少年らに対する淫行が真実であることの証明があった」と認定されています。
ジャニー喜多川氏から行われる行為を拒否すると、デビューさせてもらえなかったり、ステージでの立ち位置が悪くなったりするので、少年たちは抵抗できなかったらしい。
2005年にはジャニー喜多川氏からの性的被害を赤裸々に綴った本まで出版されています。
当時本屋さんで見つけて「こんな本出して書いた人大丈夫かなぁ」って心配したのを覚えています。
だからこの話は30歳以上の日本人であれば多くの人が知っている話なんです。では何故またこの話が再燃したかというと、当事者のジャニー氏が亡くなった事で訴えやすくなったこと、そして一番大きな要因はイギリスのBBCが今年、ジャニー氏による性的ハラスメントを被害者たちに取材した59分にわたるドキュメンタリーを放送したことではないでしょうか。
BBCもジャニー氏が亡くなってからこれを放送する意図は何なのでしょうか。たまたまなのかな?それともジャニー氏が存命の時には無理なことだったのか…
だとしたらジャニー氏の影響力は世界中のメディアに轟いていたことになりますが流石にそれはないか。
『全裸監督』で有名な村西とおる氏も「こんな話は業界じゃみんな知ってる話だ」と言っていましたよね。
ちなみに村西とおる氏は福島出身で、私が高校生の時に村西監督の「福島の女」というアダルトビデオが回ってきました。
セクシー女優を自分の実家に連れて行って母親に合わせたり、出身高校に連れて行ったりして、帰りに国道沿いのラブホテルで1戦交える。
その時に女優の履いているパンツをみて言った一言がズーズー弁丸出しで腹抱えて笑いました。だれか観た人いません?
27年以上前の作品なので難しいとは思いますが、よかったら探してみてください。伝説のアダルトビデオです。
話を戻します。
知人男性が昔ジャニー氏のマンションに仕事で入ったことがあると言っていました。その男性は内装業を営んでいたのですが、ジャニー氏の部屋にガラス張りのシャワールームを作ったそうです。「ここで一体何をするんだろう…」と思ったとか。
そしてある日仕事が終わってエレベーターを待っていたら、後ろに細川ふみえが立っていて「ご苦労様です」と声をかけてくれたそうです。ちょうどビートたけしと噂になっていた時期だったから色々と頭を巡らせたみたいです。どちらかがそのマンションに住んでいたんですかね。
ここからは私個人の考えを書かせていただきます。
大前提として自分の意思に反して無理やり性行為を受けたなら堂々と訴えるべきです。ましてやまだ未成年のよくわかっていない子供に対して行うなど鬼畜の所業。問答無用で裁かれるべきだし、それを知っていて放置していた組織も厳しく罰されるべきです。
そしてもう一つの考え方。
売れるためにはこのぐらいのことは覚悟しているし、受け入れてやる!という人間もいると思います。
あのマドンナは堂々とカミングアウトしていました。「売れるためにはなんだってやった」と。レディ・ガガも似たようなことを言っていましたね。
私は潔くてかっこいいなと思いました。文字通り体を張って『のし上がってきた』わけですね。
彼女たちのような人間がいることもまた事実なんです。
八代〇紀も売れるまでは地方の営業に行くたびに、その土地の有力者と夜の営業をしていたとか。
私がまだ小さいころ、テレビで安岡力也が「昔は東映の新人女優を好きにして良い暗黙のルールがあった」と悪びれる様子もなく言っていました。
芸能界に入りたいから口添えしてしてくれと親戚の女性に頼まれた高橋英樹は「芸能界に入るということは風俗嬢になるのと同じことだけどそれでもいいのか?」と言ったそうです。
何が言いたいのかというと、芸能界は全てとは言わないがそういう所。しかし何も知らずに無理矢理受けた性暴力なら堂々と訴えて戦うべきです。世論は必ず味方してくれます。
しかし売れるためにイヤイヤでも納得して今の地位があるなら、それはそれでなんら恥じることではないと思うので堂々と「俺は体を張ってきたから今ここにいる!」と言っていいと思います。
美男美女なんていくらでもいる芸能界、ただ何もせずにそこにいたって売れるわけないですよね。