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スイカ栽培日誌【種まき】~【収穫】まで

4月も半ばになったのでスイカ栽培を始めます。これから収穫までを記録していくので興味のある方は挑戦してみてください。今日は種まきです。

スイカ栽培は難易度が高いので、初心者の方はスイカの苗を買って育てることをオススメします。5月過ぎればホームセンターで500円位で買えると思いますよ。ただし、苗から育てたとしても難しいです。

私は種から育てますが、決して上級者というわけではなく、『芽が出てきたときの喜びを味わいたい』、ただそれだけです。それにどうせ栽培するなら最初から育てたいですしね。

準備するもの

・スイカの種

培養土(安いものでよい)

・3合ポット(3合じゃなくてもよい)

これらは全てホームセンターで揃います。

種まき

① ポットに培養土を入れて、真ん中に指で深さ1㎝ぐらいの窪みを作ります。

② 窪みの中にスイカの種を数粒撒きます。私は3粒~4粒。

勿体ないと思う方は2粒でも良いですよ。スイカの種の発芽率は80%ぐらいだと思うので、1粒はオススメしません。

 

③ 種を撒いたら上から土をかぶせて指でぎゅっぎゅと圧を加えておく(鎮圧)。

鎮圧することで種と土が密着して、土の水分が種に行き渡りやすくなり、発芽が良くなります。

 

④ 水をたっぷりかける。

水はたっぷりかけてください。水がポットから溢れそうになったら土にしみ込むまで待って、また溢れるまで注ぎます。この時、蒔いた種が水と一緒にあふれ出ないように優しくかけてください。

これで種まきは終わりです。あとは発芽するまで毎日水やりをします。

ちなみにスイカの発芽温度は15℃~30℃なので、住んでいる地域で種まきの時期は異なります。私は福島県の県北地方なので本当はもう少し後の方が良いのでしょうが、ビニールハウスの中で育てるので4月半ばに種を撒いても問題なく発芽します。

発芽したらまた追記します。

 


追記

種蒔きから12日後の状態です。

大玉スイカの芽が幾つか出てきました。発芽まで少し時間がかかりましたが、東北地方の4月ですからこんなもんでしょう。

芽が出てからは毎日水やりする必要はありません。表面の土が乾いたら水をあげてください。

芽の間引き

芽が出始めてから20日ほど経ち、本葉が1~2枚になったので、強い芽を1本だけ残し他を切り取ります。

間引くときは、引き抜くよりハサミで切った方が良いと思います。この状態で引き抜くと、残す芽の根を痛める可能性があるからです。

 

これが間引いた状態です。このまま本葉が5~6枚になるまで育てたら定植します。

定植

本葉が5枚以上になったので定植します。

定植する2週間前に、畑に苦土石灰を撒き、土壌のpHの調整をしておきます。これは、畑を植物の生育に適した弱酸性~中性に整える効果があります。

そして、1週間前に牛糞と8-8-8の化学肥料を撒いて耕しておいてください。

定植する場所に土を盛って直径40cm位の台を作ってやると良いと思います。その中心に穴をあけて苗を定植してください。その後たっぷりと水をやります。

苗が活着(新しい環境に移された苗が、順応して根を張らせて生育を再開すること)するまで1週間ぐらいかかると思いますので、それまではこまめに水をやりましょう。

 


摘芯【成長点を切る】

定植してから6日後、スイカの苗が活着して本葉が5枚以上になっているので、ここらへんで成長点を切りましょう。。

ちょっと解りづらいかもしれませんが、この苗には本葉が7枚生えています。本葉を5~6枚残して、親蔓を切ってください。

 

切れてるのが分かりますか?スイカの親蔓の成長点を切る理由は、子蔓の生長を促進させるためです。 これを摘芯と呼びます。

 摘芯した後は、子蔓がぐんぐん伸びてくると思いますので、その中から元気の良いものを残して整枝します。  これにより、スイカの収穫量や品質が向上することが期待できます。

一般的には、子蔓を1~4本残して、子蔓1本に対して1つの実を育てます。私のオススメは2~3本ですね。

子蔓が伸びてきたらまた追記します。

 

子蔓の整枝

摘芯してからしばらくして子蔓が伸びてきたので整枝します。私は子蔓を3本にするので、元気な子蔓を3本選んで他は切ってください。

黄色い線が子蔓です。この時に子蔓の向きを調節して、任意の方向に伸びるようにしておいてください。藁や雑草などを敷いてやるとスイカの蔓が絡まって向きを調節しやすくなります。

それから、スイカというのは親蔓、子蔓、孫蔓があるのですが、成長すると見分けがつかなくなって訳が分からなくなります。何年も栽培していると分かってくるようになるのですが、最初のうちは難しいので、ちょくちょく見に行って見分けがつくうちに整枝してやると良いでしょう。

この辺がスイカ栽培の難しさの一因ですね。

 

次に孫蔓を切ります。

写真の赤い線が孫蔓です。孫蔓は子蔓の節の部分から出てきますので、見つけたら容赦なく切ってください。これは子蔓にエネルギーを集中するためです。

ここまで来たら、あとは孫蔓を排除しながら実を付けるのを待ちます。出来れば10節以降にできた実を育ててください。その方が美味しいスイカが採れます。

その時にまた追記します。

 

 


人工授粉

雄花と雌花が咲いたので、人の手で受粉してやります。もちろん虫さんに受粉してもらってもかまわないのですが、スイカは受粉してから大玉の場合40日~45日、小玉の場合30日~35日が収穫の目安になります。

そのため、虫さんに受粉してもらうと収穫の時期がわかりずらいので、人工授粉の方が管理しやすいです。私は昨年、受粉を虫さんに任せてみたのですが、やはり収穫の時期がいまいち分からなくて苦労しました。

プロになるとスイカを叩いた音で収穫の時期を判断できるようになるらしいのですが、私にはまだまだ無理でした。

もう一つの見分け方は、スイカが実っている節のひげが茶色く枯れたら収穫できるというものですが、昨年はそれを目安にして収穫しても、まだまだ中が赤くなっていなかったりしたので安定しませんでした。大人しく人工授粉した方が絶対にうまくいきますよ。

では受粉のやり方ですが、下の写真を見てください。

左が雄花、右が雌花です。雌花の方は花びらの下に小さいスイカの実が付いているのがわかりますか?この小さいスイカが付いている花の中の雌しべに雄花の花粉をつけます。

 

まず雄花を茎から取って下の写真のように花びらを剝いちゃってください。

こうすると花粉をつけやすくなります。あとはこれを雌しべにちょんちょんと優しく触れさせてください。黄色い粉が雌しべについていれば受粉は成功です。収穫の時期を管理しやすいように受粉した日を書いた札でも付けておけば心配いりません。

あとはうまく育ってくれることを祈りながら蔓の管理にいそしんでください。スイカがゴルフボール大になったら、良く育っている実を選別して、1つの蔓に実を1つだけ残してください。このタイミングで追肥もやります。

その時にまた追記します。

 

追肥

受粉したスイカがゴルフボール大に育ったので追肥をします。追肥のタイミングは色々ありますが、私はゴルフボール大~ソフトボール大の時にやっています。

追肥は8-8-8の化学肥料を株元または、実がなっている蔓の辺りに一つまみ程度撒いておけば大丈夫です。

写真に写っている白い発泡スチロールみたいなものは「フルーツ枕」と言って、文字通り枕です。これにスイカを乗せておけば直接土に触れないので、病気になったりせずに育てられるという非常に便利なアイテムです。

そして私が思うフルーツ枕の最大のメリットは、スイカの向きを変えなくても、満遍なくスイカ模様がつくという点ですね。

スイカというのは、日光が当たらない部分に縞模様がつきません。そのため、途中で向きを変えて下になっている部分に日光が当たるようにします。フルーツ枕を使えばこの作業が要らなくなるので個人的には重宝しています。

向きを変える作業が必要にはなりますが、藁や雑草を抜いたものを敷いても問題ないです。家庭菜園程度ならわざわざフルーツ枕を使う必要はないですね。

 


収穫

受粉から40日以上たったのでスイカを収穫してみました。

畑はこんな感じです⇩

今年は連作障害が顕著に出てしまい、あまり実が育ちませんでした。来年からは接ぎ木苗を買って植えたいと思います。ユウガオの接ぎ木苗が連作障害になりづらくて良いらしいですよ。

 

1つかなり大きなスイカがあったので予冷庫に入れて冷やしておきました。早速切ってみましょう。

 

じゃーん!黄色い果肉のスイカでした!しかも収穫するタイミングもばっちりでしたね。こんなの買ったら5000円はしますよ!

味はもちろん抜群でした。果肉が黄色いので食べるとき多少脳がバグりますが、まごうことなきスイカです。

これでスイカの栽培記録を終わります。スイカの栽培は難易度がかなり高いですが、覚えてしまえばそれほど苦労はしません。私の記事が参考になったなら幸いです。

 

 

 

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