今回は、洋楽和訳シリーズ第5弾!
ボブ・シーガーの「Turn the Page」を和訳します。
ボブ・シーガー(Bob Seger)は、アメリカ出身のロックミュージシャン、シンガーソングライター。
「Turn the Page」はもともと1971年に録音され、1973年に彼のアルバム「バックイン・72」でリリースされました。
ロックミュージシャンのツアー人生を情緒的に描いた作品で、彼自身の仕事と人生を歌ったもだと勝手に思っています。これも30年以上聴いている大好きな曲です。
Turn the Page(ターン・ザ・ページ)
On a long and lonesome highway
East of Omaha
オマハの東に延々と続く寂れたハイウェイ
You can listen to the engine
Moaning out its one-note song
エンジンの唸り声が奏でる単調な歌を聴いていると
You can think about the woman
Or the girl you knew the night before
前の晩に知り合った女や少女の事が頭に浮かぶ
But your thoughts will soon be wandering
The way they always do
でもそんなことはすぐどうでもよくなっちまう
When you're riding sixteen hours
And there's nothin' much to do
16時間も車に揺られてると退屈で何もすることがない
And you don't feel much like riding
You just wish the trip was through
うんざりして早く旅が終わるように願うだけ
Here I am, on the road again
There I am, up on the stage
でも俺はまた旅に出てステージに立つ
Here I go, playing the star again
There I go -- turn the page
そこでスターを演じ、ページをめくるのさ…
Well, you walk into a restaurant
Strung out from the road
And you feel the eyes upon you
As you're shakin' off the cold
道沿いのレストランに入り、体を温めていると視線を感じる
You pretend it doesn't bother you
But you just want to explode
平静を装ってるが本当は爆発しそうだ
Most times you can't hear 'em talk
Other times you can
All the same old clichés:
嫌でも聞こえてくるお決まりの言葉
"Is that a woman or a man?"
「アイツらあれでも男かよ」
And you always seem outnumbered
So you don't dare make a stand
言い返しても無駄だから我慢するしかない
Here I am, on the road again
There I am, up on the stage
そして俺はまた旅に出てステージに立つ
Here I go, playing the star again
There I go -- turn the page
そこでスターを演じ、ページをめくるのさ…
Out there in the spotlight
You're a million miles away
100万マイルも離れた場所でスポットライトを浴びているお前は
Every ounce of energy
You try to give away
そこに全力を注いでる
As the sweat pours out your body
Like the music that you play
流れる汗はお前が奏でる音のようだ
Later in the evening
As you lie awake in bed
With the echoes from the amplifiers
Ringing in your head
夜ベッドに入っても頭の中でアンプが鳴り響いて眠れない
You smoke the day's last cigarette
Remembering what she said
その日最後のタバコを吸いながら彼女の言葉を思い出す
Here I am, on the road again
There I am, up on the stage
そして俺はまた旅に出てステージに立つ
Here I go, playing the star again
There I go -- turn the page
そこでスターを演じ、ページをめくるのさ…
※以下繰り返し
Here I am, on the road again
There I am, up on the stage
Here I go, playing the star again
There I go
There I go
ツアー中まだお金のないバンドが移動するときは車だったんでしょうね。この曲が作られたころはインターネットなんてないですから、あの広いアメリカを何時間もかけて移動するのはさぞつらかったでしょう。考えただけでゾッとします。
食事のためにレストランに入れば、髪の長いバンドマンたちをからかうトラック野郎たちだっていたはずです。
そんな、ステージで観る彼らとは180度違う現実に苦しみながらも、ひとたびステージに立てばスターを演じ全力を尽くす。
夜眠れないでいると移動中に出会った女性(娼婦?)の言葉を思い出す…その女性がなんて言っていたのかはわかりませんが、生きるために今の人生を受け入れている強い女性だったのではないでしょうか。
そしてまた旅に出てステージに立つ…
そういう歌だと思ってます。