こんにちは、このブログにお越しいただきありがとうございます。今回は、PS5の性能について詳しく解説していきたいと思います。
PS5は、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が2020年11月に発売した新型家庭用ゲーム機です。コロナウィルスの世界的なパンデミックなどの影響もあり、ながらく入手しづらい状況が続きましたが、2023年に入って、ようやく普通に店頭で買えるようになってきました。
そんな状況を鑑み、ここらへんで一度PS5の性能と、その凄さを詳しく紹介しようと思います。それでは見ていきましょう。
SSD搭載
まず、PS5の最大の特徴は、SSD(ソリッドステートドライブ)を搭載していることです。
PS5は、ゲーム機としては初めてSSDを搭載したコンソールです。SSDは、ハードディスクと違って回転する部品がなく、フラッシュメモリと呼ばれる半導体でデータを保存するデバイスです。SSDのメリットを以下で見ていきましょう。
読込み速度が速い
SSDは、ハードディスクよりもデータのアクセス速度が高いため、ゲームのロード時間やインストール時間を大幅に短縮できます。PS5のSSDは、最大で5.5GB/sの読み込み速度を実現しており、これはPS4のハードディスクの約100倍に相当します。
また、SSDはランダムアクセスにも優れているため、ゲーム内での移動や切り替えもスムーズに行えます。
消費電力が低い
SSDは、ハードディスクと比べて消費電力が低いため、発熱や騒音を抑えることができます。これは、PS5の冷却性能や静音性にも貢献しています。
耐衝撃性が高い
SSDは、ハードディスクと違って回転する部品がないため、衝撃や振動に強く、故障しにくいです。これは、PS5を持ち運んだり、置き場所を変えたりする際にも安心です。
PS5のSSDは、825GBの容量を持っていますが、実際に利用できるのは667GB程度です。これは、システムや予約領域などに一部の容量が割り当てられているためです。
また、PS5のSSDは拡張可能であり、M.2 SSDと呼ばれる規格に対応した製品を追加することができます。ただし、PS5のSSDと同等かそれ以上の性能を持つM.2 SSDはまだ市場に出回っておらず、今後発売される予定です。
SSDはゲームの表現力も向上させます。例えば、広大なオープンワールドのゲームでは、SSDによって画面に表示される景色やキャラクターが滑らかに切り替わります。これによって、没入感や臨場感が高まります。
グラフィックス
PS5のグラフィック性能については、以下の3つの観点から詳しく説明します。
- 解像度
- リフレッシュレート
- レイトレーシング
解像度
解像度とは、画面に表示される画素(ピクセル)の数のことで、画素数が多ければ多いほど、画面がきめ細かく鮮明になります。
PS5は、最大で8K(7680×4320ピクセル)の解像度に対応しており、4K(3840×2160ピクセル)やフルHD(1920×1080ピクセル)などの解像度もサポートしています。
8Kは、フルHDの16倍、4Kの4倍の画素数を持ち、非常に高精細な画質を実現できます。ただし、8Kに対応するディスプレイやゲームソフトはまだ少ないのが現状です。
リフレッシュレート
リフレッシュレートとは、画面が1秒間に更新される回数のことで、単位はHz(ヘルツ)です。リフレッシュレートが高ければ高いほど、画面の動きが滑らかになります。
PS5は、最大で120Hz(秒間120回の画面更新)のリフレッシュレートに対応しており、これを4Kまで維持できます。120Hzは、一般的な60Hzの2倍の速さで画面を更新するため、高速なアクションやスポーツなどのゲームにおいて、よりリアルな映像表現が可能です。
ただし、120Hzに対応するディスプレイやゲームソフトもまだ少なく、HDMI端子のバージョンや設定にも注意が必要です。
レイトレーシング
レイトレーシングとは、光の反射や屈折をシミュレーションすることで、現実に近い陰影や質感を表現する技術です。PS5は、AMD Radeon RDNA 2-based graphics engineというGPU(グラフィックス処理装置)を搭載しており、このGPUがレイトレーシングに対応しています。
レイトレーシングによって、金属や水面などの光沢感や透明感が向上し、炎や煙などのエフェクトもよりリアルになります。また、光源や影の位置や形も正確に再現されるため、空間的な奥行き感や臨場感が増します。
サウンド
PS5は、ゲームのサウンドをより臨場感あふれるものにするために、さまざまな技術を採用しています。その中でも特に注目すべきは、以下の3つのポイントです。
3Dオーディオ技術「テンペストエンジン」
PS5は、独自の3Dオーディオ技術「テンペストエンジン」を搭載しています。これは、ゲーム内の音源の位置や距離、方向などを精密に計算し、ヘッドホンやスピーカーから立体的な音場を再現する技術です。
テンペストエンジンは、人間の耳の形や聴覚の特徴に合わせて音を最適化することも可能で、プレイヤーは自分だけの3Dオーディオ体験を楽しめます。
テンペストエンジンは、ゲーム開発者にも多くの可能性を提供します。例えば、敵の足音や銃声、風や雨などの環境音を細かく制御し、ゲーム内の状況や雰囲気をよりリアルに表現できます。
HDMI 2.1対応
PS5は、HDMI 2.1規格に対応しています。HDMI 2.1は、従来のHDMI 2.0よりも高速な伝送速度と帯域幅を持ち、4K/120Hzや8K/60Hzなどの高解像度・高フレームレートの映像信号を送ることができます。
また、HDMI 2.1は、eARCという機能もサポートしています。eARCとは、テレビからAVアンプやサウンドバーなどに高品質な音声信号を伝送できる機能です。
eARCを利用すれば、PS5から出力されるDolby AtmosやDTS:Xなどの3Dサラウンド音声を、テレビ経由でAVアンプやサウンドバーに送ることができます。これにより、PS5とテレビだけでなく、AVアンプやサウンドバーとも一体的なサウンドシステムを構築できます。
ヘッドホンジャック搭載コントローラー「DualSense」
PS5に付属するコントローラー「DualSense」は、ヘッドホンジャックを搭載しています。これにより、PS5本体に直接ヘッドホンを接続する必要がなくなりました。
コントローラーからヘッドホンに音声信号が送られるため、ケーブルが邪魔になることもありません。また、DualSenseはマイクも内蔵しているため、別途マイク付きヘッドホンを用意しなくてもオンラインゲームでチャットができます。
DualSenseはテンペストエンジンと連動しており、3Dオーディオ技術をヘッドホンで最大限に活かすことができます。
PS5はゲームのサウンドを革新的なレベルに引き上げることができるハードウェアです。ぜひ自分の耳でその魅力を体感してみてください。
デュアルセンス
デュアルセンスは、PS5のために開発された革新的なコントローラーで、ゲーム内のアクションをリアルにその手で感じられるようになっています。どのような機能があるのか見ていきましょう。
ハプティックフィードバック
デュアルセンスは、従来の振動モーターに代わり、新たに採用されたデュアルアクチュエーターで、より体感的なフィードバックを実現しています。ゲーム内の状況に応じて変化する振動により、プレイヤーは取り巻く環境の質感から多彩な武器の反動まで、さまざまな感覚をその手の中で体感できます。
例えば、雪の上を歩いたり、砂漠を走ったりするときには、足元の感触が伝わってきます。また、レースゲームでは、車の挙動や路面状況に応じて振動が変わります。
アダプティブトリガー
デュアルセンスは、L2/R2ボタンに抵抗力を変化させる機能を搭載しています。これにより、ゲーム内のアイテムやその状況に応じて、さまざまな強さや張力を体感できます。
例えば、弓を使うときには、弦を引く感覚が伝わってきます。また、シューティングゲームでは、銃種や装填状況によってトリガーの抵抗が変わります。
内蔵マイクとヘッドセット端子
デュアルセンスは、内蔵マイクを使ってフレンドとオンラインでチャットできます。また、3.5mmのヘッドセット端子につなぐことで、お手持ちのヘッドセットもご利用いただけます。コントローラー上のミュートボタンで、簡単に会話のオンオフをコントロールできます。
クリエイトボタン
デュアルセンスは、先駆的で好評を博したSHAREボタンを進化させたクリエイトボタンを搭載しています。
このボタンを使って、自慢のゲームプレイを録画したり、ライブストリーミングしたりできます。また、プレイヤーは自身のゲームプレイをもとに動画・画像コンテンツを制作したり、世界に向けてライブ配信したりできます。
その他の機能
デュアルセンスは、DUALSHOCK 4の機能の多くを引き継ぎつつ、新世代のゲームプレイに向けて調整されています。以下はその一例です。
- 内蔵バッテリー:USB Type-C を使用してコントローラーを充電・接続できます。
- 内蔵スピーカー:コントローラーから飛び出す高音質のサウンドエフェクトで、ゲームが新たな次元へ進化します。
- モーションセンサー:内蔵する加速度センサーとジャイロスコープにより、対応するゲームでは、より直感的なモーションコントロールを楽しめます。
- ツートンカラー:特徴的なデザインに直感的なボタンレイアウトを採用しました。
以上がデュアルセンスの性能です。個人的にはPS5本体の性能よりも、この「デュアルセンス」の性能に私は感動しました。
振動の細やかさはもちろん、使っている武器の種類によってL2/R2ボタンの抵抗が変わるので、初めて体験したときはコントローラーが壊れたと思ったほどです。
PULSE 3Dヘッドセット
PULSE 3D ワイヤレスヘッドセットとは、PS5の純正ヘッドセットのことです。このヘッドセットは、PS5の最新の3Dオーディオ技術を活かすためにチューニングされたヘッドセットで、ワイヤレスで快適にゲームサウンドを楽しめます。PS5の純正ヘッドセットの性能について、以下の4つの点から詳しく説明します。
- 3Dオーディオ対応
- デザインと快適さ
- マイクと操作性
- 接続方法とバッテリー
3Dオーディオ対応
PS5の純正ヘッドセットは、PS5が採用したTempest 3Dオーディオ技術に対応しています。Tempest 3Dオーディオ技術とは、数百種類もの音源を上下左右前後に配置し、プレイヤーを取り囲むようなサウンドで臨場感を高める技術です。
この技術により、ゲーム内で敵の位置や銃声の方向、遠近感などを音で感じることができます。PS5の純正ヘッドセットは、この技術に最適化された音質で、ゲームの世界に没入することができます。
デザインと快適さ
PS5の純正ヘッドセットは、PS5本体と同じ白と黒のカラーで統一されたスマートなデザインです。また、イヤーパッドとヘッドバンドストラップは洗練された形状で、耳にフィットする低反発素材で作られています。
そのため、長時間の使用でも快適に装着できます。また、重量は約292gと軽量なので、首にかかる負担も少なくなっています。
マイクと操作性
PS5の純正ヘッドセットは、2つの内蔵マイクを搭載しています。これらのマイクは、独自のノイズキャンセリングテクノロジーを採用し、クリアな音質で声をキャプチャすることができます。
また、専用のマイクモニタリングスイッチで、自分の声がチームメイトにどう聴こえているか簡単にチェックできます。
さらに、ヘッドセット上には、マイクのミュートや主音量の操作、ゲーム内オーディオとボイスチャットの音声ミックス調整などができるボタンが配置されており、ゲームをプレイしながら簡単に操作できます。
接続方法とバッテリー
PS5の純正ヘッドセットは、USB Type-C®充電に対応しており、最大12時間までワイヤレスで使用できます。また、同梱されたアダプターをPS5やPS4本体のUSBポートに差し込むことで、簡単に接続できます。
さらに、同梱された3.5mm端子用音声ケーブルを使えば、有線接続も可能です。有線接続では、PS VRや他のモバイルデバイスにも対応しています。
以上が、PS5の純正ヘッドセット「PULSE 3Dヘッドセット」の性能です。PS5の純正ヘッドセットは、3Dオーディオ対応やデザイン・快適さ・操作性・接続方法・バッテリーなど、さまざまな面で優れた性能を持ったヘッドセットです。
PS5でゲームサウンドを楽しみたい人はぜひチェックしてみてください。ガチで凄いですよ。ただ、ホラー系のゲームをプレイするときは心して下さい。耐えられないほど怖いです。
以上が、PS5の性能についての解説でした。PS5は、SSDやレイトレーシングやテンペスト3Dオーディオエンジンなどの技術を使って、ゲーム体験を革新的に向上させました。PS5で遊べるゲームは多数ありますが、その中でも特におすすめしたいゲームを紹介します。
- ラチェット&クランク パラレルトラブル
- ホライゾン フォービドゥン ウェスト
- ファイナルファンタジーXVI
- ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク
- グランツーリスモ7
これらのゲームは、PS5の性能を存分に引き出しています。ぜひチェックしてみてください。
最後に、PS5の性能をすごく簡単にまとめると以下のようになります。
- PS5はロード時間を短縮し、画面切り替えを滑らかにするSSDを搭載。
- PS5は光や影をリアルタイムに計算するレイトレーシングをサポート。
- PS5は3D空間で音が鳴っているような感覚を生み出すテンペスト3Dオーディオエンジンを採用。
あなたも是非、次世代のゲーム機を体験してください。